COLUMN for EYE

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[ヴィンテージフレームの年代別・生産国別に蓄積されたレンズ加工技術の経験値]

 

ソラックザーデでは、それぞれのビンテージフレームの時代背景や、素材、形状に合わせて、そして用途やシチュエーションに応じて、幅広く奥深くマニアックにレンズをご提案しています。 

 

現行品をあつかうメガネ店だと、ヴィンテージフレームへのレンズ加工は破損リスクが高いため、断わられることが多いです。しかし実は、断るのは正しい判断で、信頼できる店の証でもあります。

 

なぜなら実際に、他のメガネ店の店長さんから初めての電話で「お客様からお持ち込みの古いフレームを割ってしまった」と、半泣きの相談が毎月のようにあるんです。弁償するために当店で同じヴィンテージフレームがあれば購入したいということで。。

 

当店はこれまで約1万本にもおよぶ膨大な数のヴィンテージフレームにレンズを入れてきましたので、失敗の中で蓄積してきた経験値があります。

 

その経験に基づいて、僕たち自身の手によって、フレームに負荷を与えすぎないように少し小さめにレンズを削ったり、フレームを温める際の加減など、配慮を込めた作業を時間をかけてやっています。

 

特にセルフレームは、レンズを入れる際にフレームを温める必要がありますが、時代や国が変われば素材や質感が違い、それぞれに、どれくらい温めてもいいかも変わってきます。

 

例えば1950年代のアメリカ物と、1940年代のフランス物、1980年代のディオールでは、ぞれぞれレンズのサイズ感を0.05mm単位で変えなければいけません。機械で削った後に、手でも微修正の削りを入れます。


この経験値でソラックザーデに勝るところは、世界中に他にないはずです。

 


[他店購入フレームのお持ち込み]

 

当店でお買い上げいただいたフレームにだけでなく、他で入手されたフレームを持ち込んでいただく場合も、喜んで面倒を見させていただきますよ。

 

レンズについては、度付きレンズであれば、まずは視力を測定して、そしてレンズを選ぶことになります。すでにちょうど良い度数のメガネをお持ちでしたら、それと同じ度数で作ることも可能ですので、そのメガネを持ってきてください。

 

お持ち込みの場合に、1つ理解いただかなければならないのは。

 

当店でも、年に数本はお持ち込みのフレームを破損することがあります。
その場合にソラックザーデが他店と異なるのは、最終的に破損箇所の修理までするところです。
その修理代が有料(数千円ほど)になってしまうことを事前にご了承いただけることを前提に、お持ち込みでのフレームにも、ソラックザーデのすべての経験値を注ぎ込んで、レンズを仕上げます。

 


[プラスチック vs ガラス]

 

プラスチック、ガラスそれぞれにメリットとデメリットがありますが、少し整理しますと、、。

 

ガラスよりもプラスチックの方が現在(1980年代以降)は圧倒的に主流です。
レンズメーカー(東海光学、日本レンズ工業)によると、メガネ店からのオーダーの99.9%以上がプラスチックで、ガラスは0.1%もないそうです。

 

プラスチックレンズが普及した理由は
「軽い!」
「カラーバリエーションが豊富!」
「工場やメガネ店での加工がカンタン!」
の3つです。

 

性能としては見え方はガラスの方がはるかに良く、ガラスの方が透明度が抜群に高いためにスッキリと爽快に見えます。
また耐久性もプラスチックは熱やキズに弱いために2、3年でダメになりますが、ガラスですと最低でも10年は性能をキープします。

 

実感としては新品の時はガラスの良さはなんとなく分かるかというところでしょうが、1年、2年と経ってもキープしている透明感に圧倒的な違いがあります。
ガラスレンズを通してみる世界の爽快感に、毎日感動することでしょう!

 

ガラスはプラスチックよりも2倍の重さがあるのがデメリットと言えますが、1950年代よりも古いフレームは小さいので問題ありません。
1960年代以降のデカいフレームにはお勧めしませんがクラシックな小さめのフレームになら重さは、度数の強い僕が毎日使っていても気にならないレベルです。
それ以上に、ガラスの重みや質感のおかげでヴィンテージの雰囲気がグッと上がります。
そもそも1960年代初頭まではガラスしかありませんでしたしね。

 

あと割れる可能性があることもガラスのデメリットですが、スポーツなどされていない限りは、割れる心配はしなくても良いと思います。
数年くらい使っていると端の方が5mmくらい欠けたりするような割れ方を見かけることはありますが、強化加工というのが施されていますので、落としただけでガラスコップのようにバリンと割れるというようなことはありません。

 


[レンズの特注カーブ指定]

 

1950-60年代辺りのアメリカンビンテージについて、度なしでも、度付きでも、当店でお薦めしているレンズは、1カーブレンズやフラットレンズと呼ばれるカーブの浅い(ほとんど無い)レンズで、通常の5.5カーブのレンズとは見た目にもかなり異なります。


タートオプティカルのアーネルなどはフロントカーブがほぼなくフラットなので、5.5カーブレンズだとフレームに歪みを生じさせてしまいます。
これを防ぐためにカーブの出来るだけ浅いレンズを採用しています。

 

この低カーブへの特注オーダーは、レンズメーカーの東海光学、日本レンズ工業いわく、当店以外からは日本中どこからもほぼオーダーがないそうで、SOLAKZADE用に新たに卸値を設定頂いた特別なサービスです。

 

カーブ指定の場合はそれぞれ3,240円(税込)プラスとなります。

ヴィンテージフレームの状態と寿命

 

SOLAKZADEで取り扱っているヴィンテージの眼鏡フレームは

全てデッドストック未使用品ですが

デッドストックの中でもさらに厳選したモノを販売しています。

 

 

アセテート、セルロイドなどのプラスチック製フレームの場合

寿命を決めるポイントは

「水分量」

プラスチック内部にどれだけの水分(可塑剤を含む)が残っているか。

一度抜けてしまった水分は補給できるものではないんです。

 

 

水分(可塑剤も含む)が抜けてくると、表面が平らじゃなくなって凹んできます。

下の画像のような感じです。

 

 

 

 

水分が抜けてしまうと

割れやすくなってしまいます。

 

アセテート/セルロイドが割れたときには、アセチラミという専用の液で融合を試みるのですが

可塑剤が抜けてしまうと、アセチラミが反応しなくなって修理ができなくなります。

 

 

下の画像のフレームは、SOLAKZADEで販売している、水分がちゃんとあるフレームです。

リベット(ひし形のメタルパーツ)の周りの凹みがないのがわかると思います。

 

 

 

そしてもう1つが、

「匂い」

酸っぱい匂いや、濃い匂いがあります。

 

 

 

仕入れの際には、まず匂いを嗅ぎます。

少しでも酸っぱい匂いがしたらアウトです。

どんどん酸っぱい匂いは強まります。

そして一見、匂いがしなくても、

いちど密閉した状態にして、あらためて開封してやると、酸っぱい匂いになっていることがあります。

 

酸化が進んでくると匂いに表れます。

 

 

またユーズドにはユーズド特有の匂いもあります。

あの濃い匂いです。

皮脂などがプラスチック内部に浸透してそれが紫外線に照射されることで酸化した匂いです。

 

下の直人は、匂いがあるフレームに鼻を近づけて、悶絶しそうになっているところ。芝居ではありません。

 

 

 

下の直人は状態の良いフレームに鼻を近づけています。

 

 

 

眼鏡はヴィンテージであろうがなかろうが、特に度入りレンズを入れる人は数年間は使いたいモノ。

状態が悪いフレームは半年や一年で割れたりと寿命が短いため、SOLAKZADEではピックしていません。

逆に言うと、SOLAKZADEのヴィンテージは全て、寿命がしっかりと残っているフレームのみですので安心して度入りで使っていただけます。