TART OPTICAL

1940年代中頃にJulius Tart(ジュリウス・タート、通称ジュリー)によって創業された、タート・オプティカル・エンタープライズィズ社は米国・ニューヨークの眼鏡メーカーです。

当時AOやB&L、SHURONなどすでに1800年代から続く老舗のビッグカンパニー達がメタルフレームで1930s、40sと各時代を象徴するヒットアイテムを飛ばしていたところへ、第二次大戦が1945年に終わり、セルフレームブームに火をつけたのがこのTART OPTICALでした。

それまでのメタルの丸いフレームと打って変わり、メガネのインパクトが強いセルフレームは、まずはミュージシャン達の間で流行します。ロカビリーの連中や、ジャズメン達に自分の顔を印象付けるアイテムとして愛用されます。特にARNELはジャズメンに一番人気のモデルでした。

また不良達にとってマストだったハーレーやインディアンに不可欠なバイカーシェイドも、メタルではなくセルフレームのサングラスに流行が移っていきます。その中でも典型的なバイカーシェイドと言えるのがCOUNTDOWNでした。

1955年に24才で夭折し「永遠の少年」と呼ばれるあの伝説の俳優、James Dean(ジェームス・ディーン)もタートオプティカルのARNEL(アーネル)を複数本、愛用しました。愛車はPORSCHE、ジーンズはLee、煙草はWinstonと、物にこだわった彼が愛用したのがこのTART OPTICALのARNEL。

また2004年の映画『シークレットウィンドウ』以降、Johnny Depp(ジョニー・デップ)が彼のアイコンと言えるまでにプライベートでも愛用しているのがARNELです。

ARNEL、COUNTDOWN以外にもF.D.R.、BRYAN、LEADING LIZ、TRUMP、ACE HIGH、DEE DEE、BOEINGなどたくさんのモデルが存在し、SOLAKZADEの商品庫に眠っています。

1970年代にはタートのディフュージョンライン(セカンドライン)として、Regency Eyewear(リージェンシー・アイウェア)、Bacara(バカラ)が作られます。

当店のタートのストックはリチャード・タートとその友人であるエリオット・グリーンバーグにオリジナルの会社からのデッドストックを融通してもらった物です。彼らはジュリーがTART OPTICALというブランドを興し、紆余曲折を見続けてきた人間。ジュリーとリチャード、そしてエリオットは一時期、同じアパート(部屋は別ですが)に住んでいたそうです。

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