CAZAL (カザール)

カザールは1975年、ドイツのミュンヘンにあるオプ・クチュール社からCari Zalloni(カリ・ツァローニ)氏がデザイナーに起用されてスタートします。ブランド名CAZALは、デザイナーの名前Cari Zalloniに由来しています。

流れるような美しいフォルムのフレームや多彩な色使い、バウハウスに影響を受けた装飾性、微細なディテールへのこだわりから、他のブランドとは一線を画し、人気を博します。

カザールの人気ぶりを示すエピソードに、ニューヨークのブロンクスでカザールのサングラスをめぐって起きた殺人事件があります。この事件には当時カリ・ツァローニ氏自身、非常にショックを受けたと語っています。

【Back in the days】

写真家シャメール・シャバズによる写真集『Back in the days』。

この写真集は、1980年から89年のヒップホップシーンのドキュメント。ヒップホップが一大産業になる前のことです。当時を振り返る(back in the days)と、企業の戦略ではなくストリートがスタイルを作っていました。

写真家のジャメール・シャバズはその場に居合わせ、ハーレムやクイーンズ、ブルックリンで逆境にめげずに生きる人々の日常を撮ります。

被写体となった若者たちは、カザール(またはそのコピーのガゼル)のアイウェアをつけてストリートを派手に闊歩し、ポーズを取っています。

RUN D.M.C.等によるオールドスクール(1980s)のヒップホップ・スタイルは、KANGOLのハット、ADIDASのジャージやスニーカー、金のロープ・チェーン、そしてCAZALのアイウェアがマストアイテム。

【西ドイツ製とドイツ製】

現在、巷で売られているヴィンテージ・カザールには、[Made in Germany(ドイツ製)]の刻印の物と、[Made in W.Germany]の刻印の物があります。

[Made in W.Germany(西ドイツ製)]の刻印の物が、1975~1990年の間に作られたヴィンテージのカザールです。

1990年10月3日に、西ドイツと東ドイツが統合することになりますが、これより前に作られたカザールには[Made in W.Germany(西ドイツ製)]の刻印を。そして、これより後の商品には[Made in Germany(ドイツ製)]の刻印が付されました。

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