GIANNI VERSACE (ジャンニヴェルサーチ)

1978年にイタリア・ミラノにて、ジャンニ・ヴェルサーチ氏が創始したブランド。

「イタリアのラグジュアリー」と言えば、このブランドは外せないでしょう。イタリアのクラシックなデザインを解釈し直し、官能的で現代的なアレンジを加えるのがココの特徴です。

ヴェルサーチブランドが全盛にあった1980後半から90年代。デザインのテーマとして、バロックやロココ、そしてイタリア・ルネサンスを頻繁に用い、そこに当時のアメリカのセレブリティ・スタイルを重ね、ファッションピープルを虜にする斬新さへと昇華したスタイルを次々に提案しました。

当店でご紹介する、1980s-90sのヴィンテージ・ヴェルサーチのサングラス。サングラスにはバロック的な「流動的で過剰な装飾性」を、現代的に(た とえばスペイシー/ロボット風に)デザインされているところが特徴です。その中で多用されたのが、ブランドのシンボルであるメデューサとグレカ模様でし た。

【メデューサとグレカ模様】

ブランドロゴは、メデューサとグレカ模様からなります。どちらもヴェルサーチのシンボルです。

女性の顔がメデューサ。ギリシャ神話の登場人物で、うぬぼれの罰として女神アテーネにより髪を大蛇に変えられてしまったコルゴーン姉妹の一番下の妹。蛇の髪の毛、見つめられると石になるという瞳。肌は青銅のウロコでびっしり覆われ、背中には大きな黄金の翼が生え、口からはイノシシのような鋭い牙が覗きます。メデューサを打ち負かしたのはペルセウスです。直視されないよう盾を鏡に使い、首を切り落としたのです。その死体から有翼のペガサスが生まれ ました。ペルセウスはこれにまたがって、戦利品であるメデューサの首を携えてアテーネのもとへ戻ります。以来、メデューサの首は女神アテーネの盾を飾ることになり、その不思議な力のおかげで敵を敗走させることができたのです。サングラスに鎮座するメデューサ。魔除けの効果がありそうです。

また、メデューサの周りを囲むのはグレカ模様。古代ギリシャ風雷紋の装飾帯です。「グレカ」とはイタリア語でギリシャを意味します。ジャンニ・ヴェルサー チ氏の出身地であった南イタリアのレッジオカラブリアは、古代ギリシャ時代ギリシャの領地であり、当時にはその遺跡が多く点在し、その遺跡にグレカ模様が数多く描かれていました。彼はその美しい遺跡や模様を見て育ち、後年そのモチーフを自身のデザインに取り込んだのです。以降、この美しいモチーフは彼のデザインの象徴になりました。

【90年代サングラスデザインのリーダー】

90年代のデザインの特徴は、ブラックに金属(特にゴールド)をかけ合わせる点にありました。そしてその流れを形成した中心的なブランドこそ、ヴェルサーチでした。

最もアイコニックなモデルは、1989/90年秋冬コレクションで展開されたUPDATEシリーズの676。そのオリジナルで完成度の高いデザイン、最高品質の作りには誰が見ても納得します。676から派生したデザインとしてS76、T76、Y76、Z76があります。スクエアで分厚く、ゴールドメタル をからめたデザインは、1990年代のクラシックと言えるでしょう。

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